ある温度の空気中に最大含むことのできる水蒸気量(飽和水蒸気量)に対して、実際にその空気中に含まれる水蒸気量の割合を相対湿度(%RH)といいます。したがって、ある湿度の空気の温度を下げていくとその低い温度における飽和水蒸気量を上回ってしまうため、余剰分が水滴となって出てきてしまいます。冷たい飲みものが入ったコップの表面についている水滴がそうです。また、冬の窓ガラスに結露しているのもこのせいです。これを利用してエアコンには温度を下げて除湿する機能もあります。
例えば、30℃で湿度80%の湿り空気を冷やしていくと26℃で飽和状態(もうそれ以上水蒸気を含めない限界)になります。その温度が露点です。水蒸気が凝結して水滴が出てきます、いわゆる結露です。
絶対湿度は湿り空気の質量(=水蒸気の質量+乾き空気の質量)における水蒸気の質量と乾き空気の質量の比です。単位はkg/kg(DA)です。
また、比較湿度は湿り空気の絶対湿度/飽和湿り空気の絶対湿度で定義されます。これはこの湿り空気が飽和状態にどの程度近いかを示す相対量を表します。