ノート

項、式、次数、方程式

数字と文字の積で表されたもの、たとえば2x, xy, z2などをとよぶ。数字だけの2、10なども項である。次数とは掛け算されている文字の個数を表すもので、2xではxが一個なので次数は1,xyは2つの文字が掛け算されているので次数は2,z2はzが2個なのでこれも次数は2である。数字だけの項は文字が無いので次数0である。文字の前に掛かっている数字は係数と呼ばれる。

2xとかxyなどの項だけの式を単項式という。ここで、というのは2xのように2とxの関係を数学記号を用いて表現したものである。ちなみに、2xというのは掛け算記号である×が省略されている。2+3=5というのも式である。つまり、2という数字に3を足す(+)とその結果(=)は5となるという関係を数学記号を使って表現したので、これも式である。2x+xyというのは項が2xとxyの2つを結び付けている式なのでこれを2項式という。したがって、2+3=5は3つの項を結び付けているので3項式となる。単項式以外を多項式という。多項式2x+xy+xyzの次数はxyzの3次が一番大きいのでこの式の次数は3である。

x2-8x+12というのは2次の3項式である。

ちなみに、項の次数がすべて同じ式のことを同次式または斉次式という。例えば、

x+y : 2変数の1次式
x2+xy+y2 : 2変数の2次式
xy : 2変数の2次式

非同次式は項の次数が同じでない式のことをいう。例えば、

x2+2y : 2次の項と1次の項が混在している
x2+xy+y2+1 : 定数項が0次、その他が2次
x2-8x+12 : 2次の項、1次の項、0次の項が混在している

以上の式は変数が根号(ルート)に含まれない有理式である。もし根号の変数が含まれる項があるとき、例えば、

は無理式、また、次式のように分母に有理式がある場合は

分数式という。

方程式とは何であろうか?

例えば、x-2=8と書かれているものは方程式であり、この関係を満足するxを求めることが目的になっている。この関係を満たすxは-2を右辺に移項して x=8+2=10と計算できる。このx=10を求めることを要求しているのが方程式である。

これに対して、2x+4x は式であり、この演算の結果は?と求められたら、2x+8x=6x と記述するのが式である。つまりこの場合、この関係を満たすxを求めるわけではないので、単に式という。

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