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流線・流脈線・流跡線

一般的に流れるような形状とか滴のような形状からイメージするように抵抗が小さいように見える形状を流線形と表現する。辞書では流れが物体に沿う形であると書かれている。このことから、流線というのは流れをイメージしがちであるが、実はそうではない。流れ場における一瞬の速度ベクトルが接線となるように結んだ線のことを流線という。したがって、流線は接線を持つので、角があったり交差したりしない滑らかな線である。また、線上の速度ベクトルは流線の接線方向にしか成分を持たないので流線を横切る流れはないことを保証するものである。したがって、流線を物体の表面(表面を通して流れがしみ込んだり、噴き出したりしない)とみさせるので、流線が描く形を流線形物体と称するのである。

流脈線はホースの先から煙を出してその煙が描く線のことである。空間の一点から時々刻々出た点を結んだ線のことである。この一点から出たという事が重要である。今はあまり見ないが、煙突の煙が描く線のことである。

流跡線は一つの点が移動する軌跡を描いた線のことである。たとえば枯葉が舞っている軌跡を描いたものである。これは流線と違って、交わっても良いし、滑らかである必要もない。

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