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板塀を作りました2024/1/8

小さな庭に先日ウッドデッキを作りましたが、そこへの入口に至る(玄関から5,6歩の距離)までのところに通路を作りました。外界から切り離す意味も込めて結界としての板壁をその通路の脇に作りました。京都の伏見稲荷大社の鳥居のトンネルをイメージしたデザインとしました。歩き進んでいくときのリズムを意識して板の長さ、幅、色の組み合わせを考えて作りました。ワンポイント的に使われている赤は神社で使われているように魔除けです。

砂利を敷いて参道もイメージしました。今や現代社会で失われた夜の闇もつくりました。世の中には魑魅魍魎がはびこっている反面、伝承的妖怪が居なくなりつまらない世の中になってしまっていることを危惧していて、そのため彼らのために家には闇が必要と私は思っているということで、コンクリートではなく板塀としたわけです。京都の町家も奥が深く暗闇を持っていますよね。そのイメージです。昔の家には押し入れや土間、天井裏といったところに妖怪が住み着ける闇があった。今や無駄に電気でこうこうと照らして闇を消し去ってしまっていますよね。これでつまらなくなった!潤いがなくなった!闇に奥に何があるんだろう?という好奇心を失わせた!と思っているので、せめて自分で作るものには闇を表現したわけです。その点板で覆うと隙間はありつつ互い違いに配置することで光が直進できない分、闇と明るさを同時に表現できる、まさに陰陽の世界を作れます。昼間の明るさを知るためには夜の暗さが無いとわからないのです。

という訳で作った板壁です。へぇ~(塀)

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