細い竹を20本束ねて、庭の目隠し用衝立(ついたて)を作った。もともと庭への導入路に神社風の塀を作って、砂利を敷いて、ろうそくの灯りのようなLEDランタンをつるしてあったのだが、奥側の雰囲気が今一つだったので、今回の竹衝立となったわけである。
衝立というのは空間を仕切るものであるが、その奥の空間を想像させるので、実は広がりを感じさせてくれる。たとえ坪庭であっても、広く感じさせてくれる。夜になって、ランタンの光に照らされる竹の後ろには無限に広がる闇ができる。そのため、夜は幽玄な雰囲気となるのである。