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三日月(上弦)

生活のリズムや季節感を考えるとやはり新年というのは旧正月が適切だと思うんですね。月の満ち欠けがやはりわかりやすい暦の数え方であるので、いまさらですが月の満ち欠けについて調べています。というのはアニメなどで三日月と思われる月が強調された湾曲をもって描かれているのですが、その向きがどうも腑に落ちないものがあります。上弦の三日月(月齢3日)なのか、下弦の三日月(月齢26日)かによって夕暮れに見られるものか、夜明け近くに見られるものなのかが決まります。三日月(上弦の月なので月の入りに弦が上を向いている)であれば、朝方に月の出があり夜に月の入りとなるので月の出は空がすでに明るいために見えなく、夕方から夜にかけて空が暗くなってきて南西の空に見えるはずです。これに対して、新月に向かう26日月(下弦の月なので月の入りに弦が下を向いている)は深夜から朝方にかけて月の出があり、昼過ぎごろ月の入りとなります。したがって、この月は月の入りは空が明るいので見えなく、深夜から朝方にかけ東南の空に見えるはずです。だからどちらも真夜中に南中するような月ではないのです。特に下弦の月は夕方から真夜中にはまだ出ていないのにそのような時間帯のシーンで描かれていることがあるんですね。

月の満ち欠けは、新月の右側から明るくなって三日月(上弦)となり、さらに太って右側が明るい半月(上弦)となり、満月となって、左側が明るい半月(下弦)、左側が明るい月齢26日の月(下弦)、新月となるように変化します。

話はそれますが、旧正月(今年は太陽暦の1月22日)は朔(新月)の日なんです。詳しく言いうと雨水(2月19日)の前の新月の日となっています。新月の旧正月(春節)から約15日後に満月となりますが、そのちょっと前の日が節分(立春の前日)、立春(これは太陽の動きから決まるので月の満ち欠けとは関係ない)となって春になるんです。だから、旧正月は春の前触れを告げる日ということになるわけなので、お祝いする意味がある正月なのです。それに比べ太陽暦(西洋的根拠のない)1月1日を祝うのは以前も書いたかもしれませんが、なにやら無意味な気がしますね。いずれにせよ今は春の季節になって、河津桜開花の知らせが入ってきています。

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