この梅の開花のお知らせが届きました。とても可憐で、紅白の組み合わせが春到来の「めでたさ」を告げているようで長い冬を乗り切ったあとの明るい希望を感じます。関東における梅の開花時期は2月中旬から3月中旬頃です。春を告げる花、春になく鶯を合わせて、良いものの組み合わせを表す言葉に「梅に鶯」があります。
よく花札に描かれる「梅に鶯」札のうぐいすとおもわれるものは目の周りが白いメジロではないかと思われます。メジロは花の蜜や木の実をついばむので、民家の梅の木ににもよく来て、「チーヨ、チーヨ」と聞こえる鳴き方をします。色も明るい黄緑と、いわゆるイメージの鶯色なので、よく間違えてしまいます。これに対して鶯は、林や森の中といった自然の中に入ると「ホーホケキョ」と表現される誰が聞いてもすぐ鶯だとわかる鳴き方をします。口笛で真似すると、鶯と会話することができ楽しいです。声は聞けてもあまり姿を見ることが無いのですが、鶯の色は暗い緑茶色(上の写真)です。鶯は昆虫や種子などを食べます。
梅に鶯の言葉は、梅という春を感じる花と鶯の鳴き声の組み合わせなのですね。下に花札に描かれる梅に鶯を載せます。